12月 29

変身マント、きき耳ずきん、不死身の身体。そして魔法の指環を手に入れた。

音楽の出来としては、第二幕の半ばでワーグナーが作曲を五年間、放置したままにしていたこともあって統一感はない。
登場人物も、男ばかりで華やかさがない。
大蛇退治とか、その後、小鳥の囁きで旅にでるとか、眠り姫を目覚めさせるという筋立ては子供っぽい。
指環全体の本筋が見えていないと確かに『苦痛』だろう。
Siegfried_045_rinnat_moriah_wa

12月 28

おっさん!そこどけよぅ ぶっとばされてぇんかぁ

おっさん どけよ、どかねぇと ぶん殴るぞ
Siegfried7

と言っているシーン。オペラなので、対訳では上品な言い回しになっていることだろうが、ひねた小人に育てられた野生児だ。上流階級の言葉ではないだろう。

連夜放送中のスカラ座のオペラ。今夜は一番楽しみだった『ジークフリート』だ。
とかく『リング』の中でも
”よほどの「指環マニア」でもない限り、かなりの苦痛を伴うものと察する。”
と言われる。しかし、わたしの一番好きなオペラ。ワーグナーの中でと言うでなし、オペラ全体の中で好きな作品を指折れと言われたら、まず最初にこれを上げる。
どうして、と尋ねられたら、それを説明するだけで数夜要することになるかもしれない。
ワーグナーのオペラ全曲盤で、最初に買った。あるいは買えたといえるのかもしれないが、レコード店の片隅に売れ残っていたボックス。これくださいと指さした時、店長さんが『へぇ』という顔をしながらホコリを落とした。
地味かもしれないし、問答のようなシーンがパズルのようになっている。その幾何学的な構造が面白くもあった。
何より、父親の槍を自分が鍛えた剣で打ち破る第3幕は、多くのオペラに内包している家族、親子、男女の絆の核心ではないかと思います。

12月 28

ジークフリート!

森の中で、宝を守る大蛇が、洞窟に隠れて、ジークフリートが訪れるのを待っている。

12月 25

メリー・クリスマス。

Coldplayからクリスマスメールが届いた。
日本は、土曜、日曜、月曜日と三連休となり、天皇誕生日よりもクリスマス・イヴの休日みたいなムードで、ケーキを食べたからもうクリスマスはおしまいなのだろう。明日からはもう、町中でクリスマスソングを聽くことは無くなって、お正月商戦が始まる。
欧米ではこれからウィンター・バケーションが始まる。
クリスマスチューンはまだまだ聴かれるし、挨拶も届くのだろう。
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12月 14

不朽の名盤 バイロイトの第九 いつもと趣向を変えてLPレコードで楽しみませんか

第 296 回 蓄音器でレコードを楽しむコンサートのご案内

  • 日時 : 平成24年12月16日(第3日曜日) 午後 1 時 30 分より
  • 場所 : 熊本博物館 研修室 ( 2 階 )
第1部 ベートーヴェン作曲 第九交響曲 ニ短調「合唱付」作品125
今回のレコードは1951年 第2次大戦後、初めてバイロイト音楽祭が再開され、初日に演奏された実況録音盤(LP)です。指揮はフルトヴェングラー、バイロイト祝祭管弦楽団及び合唱団で「フルトヴェングラーの指揮の下、ベートーヴェン音楽の本質が最も生き生きと再現されている」(宇野功芳)と言われている見事な演奏です。ご期待ください。
第2部 日本のジャズ LP盤使用です
今回は、皆さんご存知の曲を巧みに日本のジャズマン達がアレンジした5曲を楽しみたいと思います。また、本場米国の悲運のトランペッター クリフォード・ブラウン、4月の思い出 エマーシーレーベルを特集します。

※ 今月は第3日曜の開催となりますので、お間違えの無いようにお願いします。

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