昭和10年、日本コロンビアの要請で録音されたワインガルトナー指揮ウィーン・フィルの晴朗な響きを聴いて良い年を迎えましょう。双璧と言えるフルトヴェングラーのドイツ風の重厚さと好対照の、優美で典雅に流れる《第9》。戦前のウィーン・フィルのしなやかで柔らかい絹の肌触りのような美音は、8枚の音盤の記憶として永遠に聴かれ続けていくのでしょう。
昨年の例会の録音を聞き直してみたら、第2楽章にスポットを当てて解説をしていました。その中で第1楽章について、ワインガルトナーの演奏は第1楽章を聴いただけで、先を聴く気持ちがだれてしまう。と言っていました。